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音楽と文学、そしてギネスのふるさと、ダブリン

ダブリンは、首都にありがちなよそよそしさが感じられない街。人々の暖かなアイリッシュホスピタリティに触れる機会がいたるところにあるでしょう。リフィー川のほとりに古くから開けたダブリンの街。12世紀から20世紀まで、英国による長い支配下におかれたダブリンは、暗く、悲しい歴史も持っています。また音楽が盛んなダブリン。U2をはじめ、多くの世界的なミュージシャンを輩出しています。テンプルバー)地区にあるU2のボノとエッジが経営するブティックホテル、ザ・クラレンス も気になる存在です。現在のダブリンは、伝統を大切にしながらも、常に新しい可能性を求めて、進化し続ける街といった感じでしょうか。

ダブリン観光の目玉は何と言ってもパブ。海外にありがちな、アイルランドのモチーフをあちこちにちりばめたアイリッシュ・パブではなく、ダブリン市民の生活の一部になっている本物のパブへ出かけてみましょう。こじんまりとした、伝統あるパブは、まさに人々が集うリビングルームといった様相。伝統音楽とビールに酔いしれながら、ダブリンの夜は更けていきます。

みどころもたくさんあるのが、ダブリン。 ギネス・ストアハウス (噂にたがわず、アイルランドで飲むギネスは味が違います)、 キルメイナム刑務所、フライ模型鉄道博物館、 ダブリン城アイルランド国立博物館トリニティ・カレッジなどがほんの一例です。

もし3月17日のセント・パトリックスデーを運良く、ダブリンで過ごすことができたら、全身に緑をまとって、アイリッシュたちとともに一日中、アイルランド最大のお祭りを祝いましょう。普段はコスモポリタンな雰囲気のダブリンですが、この日は街中がアイルランドのナショナルカラーである緑一色になり、盛大なパレードが繰り広げられ、飲めや、歌えやの大騒ぎになります。

ダブリンの見どころトップ10

10. ニューグレンジ遺跡は、その歴史を紀元前3,200年まで遡る先史時代の古墳です。つまり5000年以上も前に造られたものなのです。ニューグレンジ遺跡は、石を積み上げて周囲を固定した羨道墳で、外観は比較的シンプルな印象を受けますが、巨石に刻まれたケルト文様や、内部の精巧なつくりなどには、驚かされます。冬至の日の出に太陽の光が、古墳内の通路をまっすぐに照らし出すことでも知られています。

5. ダブリン城は、ダブリン市内でも人気の観光スポット。10世紀に砦があった場所に建てられたダブリン城。現存する建物のほとんどは、18世紀から19世紀に建てられたものですが、13世紀に建てられたレコードタワーは、その当時の姿のまま残っています。長い間、イギリスの統治下にあったアイルランド。このダブリン城も近年までイギリスの総督府として使用されてきた悲しい歴史があります。

9. アイビー・ガーデンズは、ダブリンっ子に「秘密の花園」として親しまれている庭園。滝、ローズガーデン、洞窟、噴水、迷路などが配され、「ナルニア国物語」を残したアイルランド生まれの作家C.S.ルイスの世界を思わせる風景が広がります。

4. キルメイナム刑務所 イギリスに対する抵抗・独立運動の中心となった人物らが投獄、処刑されたことで知られるこの刑務所は、今は博物館として公開されています。近代アイルランド史を知るうえで、ぜひ訪れて見たい場所です。

8. セント・スティーブンス・グリーンダブリン中心部にある緑の美しい公園。ピクニックやパーティを楽しむダブリン市民、次の目的地を探して地図を広げる旅行者など、思い思いに過ごしている様子がうかがえます。

3. クローク・パーク:ゲーリック・フットボールの本拠地。ラグビーともサッカーとも違うゲーリック・フットボールのルールを理解するのは、ちょっと困難かもしれませんが、機会があればぜひ観戦を。また1920年にイギリス軍のブラック&タンズによる発砲で14名の命が奪われた血の日曜日事件の舞台でもあります。

7. ダブリーナは、アイルランドにおけるバイキングの歴史や中世のダブリンについて楽しく学べる観光スポット。大人も子供も興味を持てる展示内容です。

2. フライ鉄道モデル博物館は、マラハイド城に隣接するアイルランド最大級の鉄道模型博物館。アイルランドの鉄道模型が見事に再現されています。ちょっと変わった観光スポットなら、迷わずここへ。

6. トリニティ・カレッジは、オックスフォード大学やケンブリッジ大学に匹敵するアイルランド の名門大学。オスカーワイルドもここで学び、 オスカーワイルドの家も大学のすぐそばにあります。大学図書館には世界最古の装飾写本「ケルズの書」も展示されています。

1. ギネス・ストアハウス は、ダブリン観光の目玉。ダブリンっ子だけではなく、アイルランド国民の誇り、クリーミーな泡に覆われたこくのあるギネスビールの製造過程や歴史を学んだあとは、最上階のグラビティー・バーで、眼下に広がるダブリンの景色を眺めながら、出来立てのギネスビールを堪能してください。

ダブリンエリア情報

テンプルバー

ダブリンを訪れる観光客が、必ず立ち寄るといってもいいテンプルバー。とはいえ、ここは観光客相手のありきたりな繁華街とは違います。歴史あるパブ、伝統音楽で有名なパブ、若者でごった返すパブなどがひしめきあうテンプルバーは、アイリッシュ、外国人、老若男女問わず、楽しい時を分かち合うことができる独特の雰囲気に溢れています。

パブやクラブ、レストラン巡りで有名なテンプルバーには、芸術、流行の発信地という別の顔もあります。アイルランド映画センター、プロジェクト・アートセンター、デザインヤードなどの気になる施設が揃っています。

賑やかに騒ぐより、落ち着けるパブでゆっくりとギネスを味わいたい方には、オールド・ダブリナー(Auld Dubliner)がおすすめです。その前に、テンプルバー・マーケットを散策してみるのも楽しいでしょう。夜は静かにゆっくり休みたいなら、ホテルは テンプルバー以外のエリアで選んだほうが賢明でしょう。テンプルバー周辺は、歓声、笑い声、酔っ払った観光客が歌うダニーボーイなどが一晩中響き渡ることが多いに予想されます。

市内中心部

アイルランドでは歌としても親しまれている、若くして亡くなったとされる魚売りの娘モーリー・マローン。その像が歩行者天国になっているおしゃれなショッピング街、 グラフトン・ストリートにあります。グラフトン・ストリートには、デザイナーブランドから、お土産店、カフェなど、さまざまな店が並び、バスカーズと呼ばれる路上ミュージシャンなどのパフォーマンスも楽しめます。

ダブリン 市内中心部には、トリニティカレッジダブリン城 をはじめ、さまざまな博物館や美術館が集まっています。また2つの美しい公園 セント・スティーブンス・グリーン、メリオン・スクエアも憩いの場として、市民に親しまれています。

ダブリン旧市街

ダブリン旧市街には、今も歴史ある美しい建物が多く残されています。また古い街並みにしっくりとなじむカフェやレストランがたくさんあり、散策に疲れたら、一息つくのに最適です。特にフランシス・ストリートには、ギャラリーやチボリ劇場もある街歩きにおすすめの通りです。

テンプルバーほど、観光地化されていないダブリン旧市街には、ヴィカー・ストリートなどに、生演奏を楽しめるダブリン有数のミュージック・パブがあります。またミース・ストリート・マーケットを覗いてみるのもいいでしょう。

ダイニング・セレクション

Elephant & Castle は、観光客にも大人気のレストラン。ここのブランチを食べると、その人気の高さにも納得がいくでしょう。 テンプルバー

Gourmet Burger Kitchen: Jo’burger に比べると、よりオーソドックスなスタイル。ビーフパテ、チーズ、卵、パイナップル、サラダが入ったキウイ・バーガーはぜひ試してみたい一品。元気良く、かぶりついて! 市内中心部

The Pepper Pot: アイルランドの素朴な家庭の味。ほっとするおいしさです。 市内中心部

Bewleys: ダブリンの老舗カフェ。朝食、ランチ、アフタヌーンティーなど、広く使えます。 市内中心部

Jo’burger: おしゃれな内装の人気バーガーショップ。オーガニックのおいしいバーガーを頬張れば、誰しもが笑顔に。ラスミネス。

Avoca: 居心地のいい空間で、気取らず、リーズナブルに食事を楽しめます。 市内中心部

Wolfes Irish Artisan Bistro: カペル・ストリートにある隠れ家風のビストロ。ギネス味のアイスクリームはぜひ味わってみたいデザート。 市内中心部

Temple Bar Market: 地元の新鮮な産物を味見したり、屋台でアイルランドの人気メニューを試してみては? テンプルバー

Queen of Tarts: おいしいスイーツが人気のお店。ここへ来たら、ダイエットのことは忘れて、ケーキやクッキーなどを存分に味わいましょう。デイム・ストリート。

Clarence Hotel: U2のボノとエッジが所有、経営するホテル。ボノがダブリンに帰ってきたときには、ここのラウンジで飲んだりするそう。運が良ければお目にかかれるかも?ここのバー・フードやフル・アイリッシュ・ブレックファストも絶品です。 テンプル・バー

ダブリンのイベント

2月は、ジェイムソン・ダブリン国際映画祭が開催されます。

3月のイベントは、何と言ってもセント・パトリックスデー。パレードやバンド演奏などが繰り広げられます。アイリッシュと一緒に、グリーンのギネスを飲みながら、歌い、大いに楽しみましょう。

6月に行われるのは、ダブリン・ライターズ・フェスティバル。朗読や討論などのイベントが催されます。多くの文豪を輩出したアイルランドならではの祭典といえます。

同じく文学にまつわるイベントが6月16日のブルームズ・デー。ダブリンが産んだ大作家ジェームス・ジョイスの代表的作品「ユリシーズ」の舞台は、1904年6月16日のダブリン。主人公の名前、ブルームにちなんで、ブルームズ・デーと呼ばれています。ジェームス・ジョイス・センターでは、エドワード朝の衣装に身を包んだ有志が当時の様子を再現したりして、この日を祝います。

8月には、3日間にわたり、エレクトリック・ピクニックと題されたコメディと音楽の祭典で盛り上がります。

ダブリン・フリンジ・フェスティバルがあるのは9月。ダブリンから、そして世界中から集まった、プロのパフォーマーによる、コンテンポラリー・パフォーマンスを堪能できます。

10月にあるのは、ダブリン・シアター・フェスティバル。文学、音楽にならんで、演劇も盛んなアイルランド。国内外からの傑作が揃います。

旅のベストシーズン

•ダブリンの観光シーズンは、イースターの後から始まり、真夏にピークを迎え、9月くらいまで続きます。

• アイルランドには、一年を通して雨がつきもの。常に雨具を携帯するか、そうでなければお気に入りのパブを数軒チェックしておきましょう。グラスを傾けながら、雨にしっとりと濡れるダブリンの街角を眺めるのもいいものです。

ダブリンを巡るには

日本からの直行便はありませんが、英国をはじめ、ヨーロッパ各都市から、ダブリンへ直行便が出ています。空港から市内中心部へは、定期的にバスが運行しています。また英国から、ダン・レアリーなどへフェリーも就航しています。時間はかかりますが、のんびり船の旅もなかなかいいものです。

ダブリン市内中心部は、徒歩で周るのが一番です。郊外へ出かける場合は、ラッシュ・アワーを避けたほうが無難でしょう。

バス は、比較的安価で便利な交通手段です。料金は、3区間までなら1.15ユーロ、23区間までなら2.2ユーロです(料金は変更になる場合があります)。運賃はつり銭のないように用意しておきましょう。小銭がない場合は、レシートをもらい、後ほどダブリンバスのオフィスでおつりをもらうシステムになっています。

レンタサイクルのシステムが、2009年よりダブリンで始まっています。10ユーロのスマートカード(デポジットとして別途150ユーロが必要)を買うと、最初の30分は無料で自転車を利用できます。その後は、30分ごとに0.5ユーロずつ加算されます。ちょっと遠くまで足をのばすのに、気軽に利用できるおすすめのシステムです。

タクシーは、パブのはしごをした後にぜひ利用したいもの。夜道を一人歩きは避けたいものです。パブの閉店後、流しのタクシーがなかなかつかまらないこともあるので、あらかじめパブを出る前に予約をしておいたほうが賢明でしょう。

旅をもっと楽しむために

ウエストランド・ロウ21番地にあるオスカーワイルドの生家は、博物館ではないので、内部見学はできません。この建物は、現在トリニティ・カレッジの大学院生のための施設として使用されています。

テンプルバーでは、特に夜間、スリに気をつけましょう。また嘔吐物などで、路上がかなり汚れていることも多々あります。足元には、最新の注意を。

モーリー・マローンの像。ダブリンで一番有名な女性といってもいいでしょう。 そのため、モーリー・マローン像の周りはいつも観光客でいっぱい。ハリー・ストリートにあるシン・リジィのフィル・ライノットの像や、ノース・アール・ストリートにあるジェームス・ジョイスの像なら、比較的人が少なく、ゆっくりと像を眺めたり、写真を撮ったりできるでしょう。

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インフォメーション

美しい街並みと長い歴史を誇るダブリンは、近年、アイルランドの経済成長の恩恵をもっとも受けた都市となりました。ダブリンの街にクレーン車が並ぶ風景は、写真を撮るにはあまり好ましくありませんが、ダブリンの奇跡的な発展を象徴する明白なシンボルでもあるのです。

アイルランド特有のサービス精神と魅力、そして歴史遺産の数々を売りものに、常に多くの観光客を集めてきたダブリン。物価高においては世界トップクラスです。

アイルランド文化の発信地であるダブリンには、活発なアート・コミュニティーが多数存在するので、エンターテーメントの選択肢にはこと欠きません。リフィー川南岸にある石畳が美しいテンプル・バー地区は、地元バンドの演奏を聴いたり、小規模のパフォーマンスを観たり、ギネスを一杯飲んだりするのに格好の場所です。

みどころ

アイルランド共和国の首都ダブリンには、政治の中枢となる建物がいくつかあります。その中でもかつては公爵の館、現在はアイルランド議会がおかれているレンスターハウス(Leinster House)、総理大臣が執務する場所であるガバメント・ビルディング(Government Buildings)などがその代表的なものです。

おそらく誰もが薦めると思われるセント・ジェームスゲート醸造所(St. James's Gate Brewery)にあるギネス・ストアハウス。ダブリンに来たらやはりぜひ足を運んでほしい場所です。最上階のグラビティ・バーで、ダブリンのパノラマ・ビューを眺めながら、スタウトと呼ばれる黒くどっしりと深みのあるギネスビールをじっくりと味わってください。パブ巡りはダブリンを語る上で欠かせません。

ダブリンには少なくとも8つの城があり、それぞれに風格のある佇まいを見せています。かつての雰囲気をそのままに静かに聳え立つ城もあれば、現在は古城ホテル&リゾートとなっているホテルもあります。最も有名なのは、あのデイビッド・ベッカムがビクトリアと結婚式を挙げた1200年に建てられたルトレスタウン城(Luttrellstown Castle)ではないでしょうか。またアングロ・ノルマンスタイルが美しいラスファーナム城(Rathfarnham)もダブリン市内からアクセスしやすいお城としておすすめです。

セントパトリック大聖堂(Saint Patrick’s Cathedral)は、1192年に建てられた中世の大聖堂で、今までに何度も改修を重ねてきました。正式名称は、聖パトリックの国立大聖堂およびカレッジチャーチといい、ダブリンでも特に重要な大聖堂とされています。

ファームリーハウス(Farmleigh House)は、かつてはギネス家が所有の建物でしたが、1999年にアイルランド政府のものとなり、迎賓館として使用されています。またその一部を一般公開しており、ガイドつきツアーもあります。素晴らしい邸宅の内部と美しい庭園は訪れる人を魅了します。

トリニティカレッジ(Trinity College)は、アイルランド最古の最も権威ある大学とされています。構内の歴史を感じさせる建物を見ながら、キャンパスを散策するのがおすすめです。世界で最も美しい本とも称されるアイルランドの国宝ケルズの書もここに収蔵されています。

グラフトンストリート(Grafton Street)は、ダブリンを代表する素敵なショッピング街です。ここでは車両は乗り入れできず、ゆっくりと歴史を物語るモニュメントやショップ、カフェめぐりなどをしながら散策することができます。特に有名なカフェは、ビューリーズ・オリエンタル・カフェ(Bewley’s Oriental Café)です。

イベント

8万以上を収容できるアイルランドで最大、ヨーロッパで4番目の規模クローク・パーク(Croke Park)では、一年を通してさまざまなイベントが催されます。ゲーリックフットボール、アイルランド独自の競技のみを行う場所としての伝統を守ってきましたが、2007年以降、ラグビーやサッカーなどの試合も行われるようになりました。またアイルランドが生んだスーパーロック・グループU2の公演も行われます。

8月には、音楽とアートの祭典、世界文化祭(The Festival of World Cultures)が開かれ、世界中から多くの人々が一同に会します。

8月下旬には、アイルランドの文化、歴史、伝統に敬意を表し、大切に受け継いでいこうとするヘリテージ・ウィーク(Heritage Week)が開催されます。この時期にダブリンにいるなら、見逃せないイベントです。

同じく8月に開催されるユーロカルチャードは、ヨーロッパ中からアーティスト、パフォーマーなどが集まり、ダブリンの街角を舞台に様々なイベントが繰り広げられます。

気候

ダブリンの観光シーズンは復活祭が終わってからが本格的。夏の中盤にピークを迎えた客足は、9月になると減り始めます。ダブリンは降水量が多く、ひと月に平均30ミリの雨が降ります。

  • 冬 (11~2月) 1-10°C
  • 春 (3~5月) 3-15°C
  • 夏 (6~8月) 9-20°C
  • 秋 (9~10月) 6-17°C

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